重油、若狭の原発に向かう。冷却水に海水使用で警戒
・・日本共産党嶺南地区委員会が原発に緊急申し入れ。
関西電力に申し入れをする日本共産党嶺南地区委員会と議員団
(右から上原敦賀市議、河内敦賀市議、川畑地区委員長、渡辺高浜町議、川畑小浜市議、奥山敦賀市議、猿橋大飯町議、朝倉美浜町議)
以下は申し入れの全文です。・・・
1997年1月13日
関西電力株式会社 殿
日本原子力発電株式会社 殿
動力炉核燃料開発事業団 殿
◆流出重油の接近に対して、原子力発電所の安全対策を万全にとることについての申し入れ
ロシア船籍のタンカー「ナホトカ」(13、157七トン)の重油流出事故で、福井県も三国町など大きな被害を受けつづけています。第八管区海上保安本部は、沈没した船体に積まれた重油が新たに漏れだし、十八キロの重油帯となっているのを確認。新たな被害の拡大が予想されます。
若狭湾に多数の浮流重油が漂う中、昨日、貴社の高浜発電所取水口の三重にはってある外側のオイルフェンスにも重油が漂着し、一Gの重油を回収。(漁協全体でドラム缶150分の重油を回収『高浜町調べ』)貴社(関電)は、「オイルフェンスを三重、四重にはり流入をくい止める」方針とし、「出力ダウンの措置もとる」としています。
しかし、海がしければオイルフェンスは役に立たず、パトロール船や漁船での回収は非常に困難であり、原子力発電所自身も海水系統に油が混入するなどの非常時に緊急停止を行っても、補助冷却系の運転継続のため海水の取水は必要です。また、貴社は「今後の重油漂着は予想できない」四重のオイルフェンスでも「これで安全とはいえない」と述べています。
県民のみなさんからも「重油事故で原発は大丈夫か」との不安の声が高まっています。貴社として各原子力発電所の安全対策に万全を期すよう申し入れます。
一、原発には、今回のような大規模な重油漂着に備えた対策はなく、抜本対策は不可能です。貴社原発は美浜1、2号機、大飯1、2号機、高浜1、2、3、4号機が稼働中です。よって、県民の安全を第一に考え、重油漂着の危険がなくなるまで原発の運転を停止させるなどの万全の対策をとること。
一、「出力ダウンの措置」などの出力調整運転は、四国の伊方原子力発電所で実施されて以来、その危険性が指摘されてきました。
そもそも、原子力発電所は100%出力で運転される事を基に設計されているもので、短時間に出力を上げ下げする運転は、新たな安全審査が必要だといわれ、原子炉の設計上、安全性が問題になります。よって、新たな危険をはらむ出力調整は止め、そのような措置が必要になったときは運転を停止すること。
一、わが党の調べによると、海上災害防止センターでは、海上保安庁長官の指示があれば、加賀市や三国町などの船主との契約合意の範囲だけでなく(1)石油連盟の海洋汚染防止機関(2)各地の港湾施設の油防除資機材とスタッフ(3)石油備蓄基地の共同防災機関・設備などの動員・協力要請ができるなどの総合的な対策もとれると説明しています。
総動員などの対策がとれるよう国に要請すること。
以上