炭火水素濃度急増、油回収でガス中毒の恐れ。
福井市街地の1・6倍。ガス中毒などで死亡する例もあり。

(1月13日、その3)                  戻る


 ロシア船籍タンカーからの重油流出災害で、福井県三国町周辺が重油の揮発成分の炭化水素の濃度が急増したことが13日までの福井県の調査でわかりました。微粒子状の重油が飛散して、大気を汚染している可能性も出てきました。

◆安島(あんとう)保育所は三国町の郊外の約2倍、福井市の1・6倍も

福井県が、三国町の安島保育所などで実施した炭化水素の濃度が、11日には前日の約3割増の最高0・42PPm(安島保育所)に増加。重油漂着地点に近い安島保育所は三国町の郊外の約2倍、福井市の1・6倍も高くなっていました。福井県によると、同町の安島付近など三地点では、有毒な硫化水素は検出されませんでしたが、微粒子状になった重油(油ミスト)が飛散している危険が出てきたため、現在分析中。

◆ガス中毒などで死亡する例もあり

 災害防止センターがまとめた「海上災害防止ハンドブック」によると、沿岸で油の回収などの処理をおこなう場合、ガス中毒などで死亡する例もあり、作業マニュアルは「作業に当たる者を臨時の損害保険に入れ、緊急時の応急対策、病院、救急車の確認が必要としています。

◆もっぱら自治体まかせで、大気汚染の監視や二次災害防止対策が

 環境庁大気保全局は、「現在、福井県がおこなった調査結果をとりよせ、情報収集につとめている。人体に影響がでるレベルではない」と説明。もっぱら自治体まかせで、重油から出た有害ガスによる大気汚染の監視や二次災害防止対策がすすめられています。