発行:日本共産党敦賀市後援会

2003年 1月 30日 NO,11

(後援会内部資料)

おく山ひろじ 必勝後援会ニュース

核燃料サイクル路線の破綻は明か

国は上告やめ、原発推進を見直す機会に…おく山県議(原告)が談話

 私が28日訪問した先で、「あの裁判官は歴史に名が残る、画期的で胸がスカッとした」、「危険なものは二度と動かさないようがんばって」などの声が寄せられました。「もんじゅ」の安全性をめぐる訴訟で、名古屋高裁金沢支部が設置許可を無効とする判決を下した直後のことです。

 公正・中立である裁判所が下した判決を重く受け止め、国は上告をやめ、原発推進を見直す機会とすべきです

「もんじゅ」の許可は無効

安全審査に過誤欠落……炉心崩壊のおそれ指摘

「もんじゅ」の安全審査のずさんさをきびしく指摘

 高速増殖炉で使われるプルトニウムは、軽水炉の燃料となるウランよりはるかに毒性の強い物質です。冷却材に使われる金属ナトリウムは空気や水などと接触すると高熱燃焼を起こしたり、発生した水素は空気中の酸素と反応して、高温燃焼または爆発したりする危険があります。コンクリートと接触するとコンクリート中の水分と激しく反応し、コンクリートは強度を失います。高速増殖炉の技術的困難は、このようなプルトニウムやナトリウムの安全対策にあります。

 判決が、高速増殖炉が研究開発段階であることから生じるこれらの事情を考慮して、安全審査に軽水炉の場合と比較してより慎重さを求めたことは当然です。

 そのうえで判決は、「二次冷却材漏えい事故」におけるナトリウム漏れ対策や「蒸気発生器伝熱管破損事故」におけるナトリウム―水反応対策、「炉心崩壊事故」における解明などの重要な点で、安全審査に「過誤、欠落」があり、違法であるとしています。

 加えて「放射性物質が外部環境への放散の具体的可能性を否定できない」と事故の重大性を認めました。炉心崩壊に関しても「重要な事象について判断を省略するなどということは、到底許されない」と、きびしく指摘しています。

「完全勝訴」の垂れ幕をかかげる吉川弁護士(高裁金沢支部 1/27)

核燃料サイクル政策からの撤退を

 自民党政治は、高速増殖炉開発を原子力政策の主流と位置づけ、「もんじゅ」のナトリウム漏れ・火災事故(一九九五年)で行き詰まったにもかかわらず、この路線に固執してきました。

 小泉内閣は核燃料サイクル政策について、「安全性の確保を大前提として、国民の信頼回復と理解に向けてさらなる努力が必要だ」とし、「もんじゅ」の改造計画の変更許可審査を昨年末に終えるなど、運転再開を策していました。今回の判決はその大前提を覆すものであり、プルトニウム循環方式という危険きわまりない政策は中止すべきです。

安全確保のために、独立した原子力規制機関の確立を

 原子力安全・保安院は「すべての機器が壊れるとしたら安全審査は成り立たない」(新型炉規制課長)などと判決後の記者会見でのべていますが、判決の指摘をねじまげたものにすぎません。

 原子力安全・保安院が原子力の規制機関と称しながら、この裁判で「もんじゅ」の「安全」宣伝の先兵の役割を果たしているのは異常です。世界では常識となっている独立した規制機関の必要性を改めて示すものです。

「もんじゅ」裁判のおもな争点
ナトリウム漏れ
重大事故
 耐震性  
 原告
ナトリウムとコンクリートの接触防止策がない 炉心爆発事故の審査が不充分 設計指針が古すぎて、地震に弱い
 国
防護鉄板があり問題ない 技術的に起こるとは考えられない
妥当
裁判   判決
見過ごせない、過誤、欠落がある 具体的危険性を否定できない 必ずしも不合理とはいえない

ムダな大型公共事業1,000億円をくらし・福祉に投じれば・・経済効果、雇用効果が大きい

経済効果(億円) 雇用誘発効果(人) 粗付加価値誘発額(億円)
1次波及 2次波及 直接効果を含めた総額
公共事業部門
363
279
1,642
13,200
857
社会保障部門
287
423
1,710
21,100
1,111
医療・保健部門
238
312
1,550
16,700
900
 おく山ひろじ県議は、大型公共事業中心のお金の使い方から、生活に密着した公共事業(社会保障部門や医療・保健部門)にお金を使った方が、仕事や雇用が増え、その結果、街の活性化につながると主張してきました。

 左の表は、党県議団が質問し、理事者が答えたもので、雇用誘発効果で1.3〜1.6倍など、経済効果や雇用効果が大きいことが実証されました。

各部門に1.000億円を投じたとして試算した。
(党県議団の質問と理事者答弁より作成した)