動燃「資料非公開に問題」・・動燃事故調査委員会で「施設の管理・運営責任に疑問」と意見

スファルト固化体160度で発熱、350度で可燃性ガス大量発生

(97年6月19日付け赤旗)               戻る


◆動燃「資料非公開に問題」・・動燃事故調査委員会で「施設の管理・運営責任に疑問」と意見 

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 科学技術庁の動燃(動力炉・核燃料開発事業団)事故調査委員会は18日、同庁内で第12回会合を開きました。この日の会合で動燃は、消火マニュアルの内容が不適切だったことに関連し、資料の多くを公開してこなかったことに問題があったことを認めました。また、委員から、アスファルト固化処理施設を動燃が責任をもつて管理、運営してきたか疑問だとするメモが提出され、今後まとめる委員会の報告書に盛り込んでいくことを確認しました。

 日本原子力研究所に所属する2人の委員がまとめたメモは、火災・爆発事故の経過などから、明らかになってきた問題点を指摘。火災発見から消火開始まで消火マニュアルに沿って作業員が対応した結果、時間を空費したこと、同施設の運転開始のころに実施した実験で消火が不十分だと再発火するおそれのあることがわかっていたのに、消火マニュアルに反映されていなかったことを批判しています。

 さらに、廃液とアスファルトをまぜあわせるエクストルーダは同施設の心臓部にあたる装置なのに、運転員の配置が不適切だったことや、制御室でさまざまな異常の兆候を検知していたにもかかわらず、そのまま運転が継続されたとしています。

 調査委員会の金川昭・主査は、この問題は火災・爆発の直接の原因をつきとめることにもまして重大だと発言。動燃の説明を聞いたうえで、委員会の報告書に盛り込むことを明らかにし、了承されました。


◆スファルト固化体160度で発熱、350度で可燃性ガス大量発生

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 アスファルト固化体に有機物がまざっていると160度ぐらいから発熱をはじめ、有機物がまざっていなくても350度になると可燃性ガスが大量に発生することを日本原子力研究所(原研)が実験でつきとめ、18日の科技庁動燃事故調査委員会に報告しました。

 実験では、アスファルトと硝酸ナトリウムを中心とした硝酸塩の混合物や、それに使用済み核燃料の再処理に使うトリブチルリン酸(TBP)という有機物をまぜ、温度をじょじょに上げながら、どのような変化が起こるか調べました。その結果、アスファルトと硝酸塩の混合物は、300度以下の温度ではそれほどはっきりした発熱反応はみられませんでしたが、TBPをまぜたものは160度ぐらいから大きな発熱反応が起こることがわかりました。

 動燃のこれまでの説明では、硝酸塩を主成分とする廃液とアスファルトを混ぜ合わせる際の温度を200度以下に設定していたといいます。

 原研は、アスファルトと硝酸塩の混合物を加熱したときに発生するガスについても調べました。300度以下ではガスの発生はわずかでしたが、350度ではドラム缶1本分に相当する260キログラムの混合物から毎分600リットルのガスが発生することを確認。ガスの主成分はペンタンやプロピレンなど沸点の低い可燃性ガスであることもわかりました。沸点の高い可燃性の物質も出ていましたが、成分まではわかっていません。

 原研では、これらが火災・爆発の原因と関係があるかどうかさらに検討を進めるとしています。

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