動燃(動力炉・核燃料開発事業団)の再処理工場の事故について調べている科学技術庁の調査委員会は11日、同庁内で第11回会合を開きました。同会合で動燃は、アスファルト混合物に大量の沈殿物や空気がまざったことが火災・爆発につながったとするシナリオを示しました。
動燃によると、最初に火災を起こしたと考えられるドラム缶には、空気を吹き込んでかきまぜたばかりの廃液を処理したアスファルト混合物が入っていました。タンクの底の方から抜き取った廃液には、アスファルト混合物中で発熱反応を起こすような金属化合物を主とする沈殿物が大量にまざっていた可能性があるといいます。
また、運転条件の変更でアスファルトの供給速度を遅くしたため、アスファルトと廃液を混ぜている最中に空気が混入。アスファルトと酸素の反応による発熱が起こった可能性があるとしています。
これらの反応が、ドラム缶につめられた後のアスファルト混合物中でもゆっくりと進み、充てんから20時間たったドラム缶で最初に火災が起こったと推定。火災発生後水をかけて炎は消したものの、アスファルト混合物から可燃性ガスなどが出て、火災から約10時間後にガス爆発が発生したとしています。
委員からは「なぜ、アスファルトと酸素の反応を考えなければいけないのか。これまで動燃が説明してきたような温度でそのようなことが起こるのは考えにくいのではないか」など、さまざまな疑問が出ました。事故調査委員会は、18日に開く次回会合でさらに検討することにしています。
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