爆発現場への進入、間際に撤回
     一一黒煙噴出、消防署員に伝えず

動燃東海で放射能警報一一高レベル廃液の貯蔵施設
換気装置の故障で気圧に異常生じる

(97年5月4と5日付け赤旗)                  

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◆爆発現場への進入、間際に撤回一一黒煙噴出、消防署員に伝えず

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 茨城県東海村の動力炉・核燃料開発事業団(動燃)東海事業所のアスファルト固化処理施設で3月11日夜発生した爆発事故の直後、村の消防署員が状況確認のため施設内部に入ることを動燃側がいったん許可しながら、間際になって撤回していたことが3日、関係者の証言で分かりました。   爆発後3時間近く黒煙が噴き出していた事実も消防署員には伝えられていなかったといいます。
 爆発は3月11日午後8時4分に発生、東海村消防署には同40分に通報がありました。林博署長を含め計10人が事業所に急行しましたが、すぐ現場には通されず、数百メートル離れた管理棟で待機させられました。署長らは署員を施設内部に入れるよう動燃側と交渉。12日未明になり、午前2時半から入る予定の作業員と一緒に署員2人を入れることで合意しました。
 ところが、動燃側は間際になって、放射能汚染の度合いが激しくなったことを理由に進入の許可を撤回。消防署員たちは午前4時すぎまで管理棟で待機しましたが、現場の情報がほとんど入ってこなかったため、「署で待機したほうがまだまし」と判断して事業所から撤収したといいます。消防署員5人が初めて施設内部に入つたのは、爆発から40時間以上経過した13日午後0時15分でした。
 消防署員は爆発前に起きた火災の約3時間後には、1人が作業員2人と共に防護服などを着用して施設内部に入っています。爆発直後に署員を入れなかったことについて、動燃側は「なぜ火災後と異なる判断をしたかは分からない」としています。
 また、4月30日に公開された監視カメラの映像で、施設の破損した窓から爆発後3時間近くにわたって黒煙が噴き出していたことが判明しましたが、当時事業所内で待機していた消防署員にこの事実は伝えられなかったといいます。林署長は「黒煙のことは映像公開のニュースで知った」と話しています。


◆動燃東海で放射能警報一一高レベル廃液の貯蔵施設

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 2日午後2時半ごろ、茨城県東海村の動燃東海事業所の再処理工場内にある「高放射性廃液貯蔵場」で、放射能レベルが高くなっていることを示す警報が作動しました。
 同施設は、使用済み燃料からプルトニウムなどを抽出した後に残る高レベルの放射性廃液をタンクに貯蔵しています。地下一階のタンク室に隣接する保守区域で放射線(ベータ線)の測定値が、警報設定値の500cpm(一分間あたりのカウント数)を超え、最高で713cpmまで上昇しました。


◆換気装置の故障で気圧に異常生じる

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 3日午後0時5分ごろ、茨城県東海村の動燃東海事業所の再処理工場内にある「第2アスファルト固化体貯蔵施設」で、放射線管理のため施設内のエリア別に設定している気圧に異常が生じたことを示す警報が作動しました。換気袋置のバルブの故障が原因といいます。
 同施設は、火災・爆発事故のあったアスファルト固化処理施設でドラム缶に充てんした低レベル放射性廃液の固化体約1万7千本を貯蔵しています。施設内は放射能汚染の程度によって4つのエリアに区分され、汚染の激しいエリアほど内部の気圧が低くなるよう常時換気をおこなっています。
 また、同事業所で同日午前9時27分ごろ、アスファルト固化処理施設の仮設の換気袋置のファンが停止するトラプルがありました。その後の調べで作業員が誤ってスイッチを切ったことが原因と分かりました。このため、約1時間にわたって同施設内の負圧が低下しました。

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