火災直後の写真を処分一一ネガも意図的廃棄の疑い
動燃事故の火災後、撮影写真を職員がシュレッダー
 で紬断

「第一付属排気筒」内の空気の放射能警報鳴る

(97年4月30日/5月1日付け赤旗)                  

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◆火災直後の写真を処分一一ネガも意図的廃棄の疑い

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 動力炉・核燃料開発事業団(動燃)東海事業所(茨城県東海村)アスファルト固化処理施設の火災・爆発事故で、火災直後に施設内に入った運転員らが撮影した写真が存在していたにもかかわらず、同事業所長などに報告のないまま処分されていたことが29日分かりました。「事故隠し」の疑いも出てきたことから科学技術庁は、30日にも動燃から詳しく事情を聴くことにしています。
 写真は3月11日午前の火災発生後の同日午後1時34分ごろから約十分間、消火確認の「第一班」として東海村の消防員1人とともに施設に入った下請け会社の運転員2人が撮影しました。事故現場のアスファルト充てん室ものぞき窓などから撮影しており、写真は同施設を管理する同事業所環境施設部処理第一課に渡されました。
 ところが、撮影の事実は事業所長や本社には報告されなかったといいます。写真があったことは、科技庁による原子炉等規制法に基づく告発後、同社本社が組織した特別調査班の聞き取り調査で発覚したといいます。
 撮影写真は、フィルムごと民間現像所に外注して現像などを処理、その後複数の職員が写真を見るなど存在を確認しています。動燃は「だれがいつ、どういう理由で処分したかはまだ調査中」としていますが、写真はプリントだけでなくネガもなくなっており、意図的に廃棄された可能性が強いといいます。


◆動燃事故の火災後、撮影写真を職員がシュレッダーで紬断

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 動力炉・核燃料開発事業団(動燃)は4月30日、東海事業所の再処理工場アスファルト固化処理施設で起きた火災の後に作業員が撮影した現場の写真を、動燃職員がネガごとシュレッダーにかけて紬断処分していたことを明らかにしました。今回の事故に関連して虚偽の報告などが相次ぐなかでつくられた動燃の特別調査班の調査でわかったとしています。
 それによると、火災発生から3時間半近くたった3月11日の午後1時半ごろ、2人の作業員が東海村消防署員と施設内に入り、職員の指示で火災が発生したとみられる充てん室の窓などの被害状況をカメラで撮影しました。撮影したフィルムは現像し、焼き付けましたが、同16〜17日ごろ、職員ら数人がこの写真を見ているとき、撮影を指示した職員が写真とネガをシュレッダーにかけて紬断処分しました。
 処分した理由について、この職員は、「爆発対応に追い回され本件の写真の存在を忘れていた。いまさらこの写真を出すと隠していたと思われるととっさに思い浮かべて、写真はなかったことにしようと思った」と説明しているといいます。
 この事実は、4月15、16の両日、同事業所内で管理職が関係者から聞き取り調査をおこない、23日に特別調査班に報告されていましたが、これまで公式に明らかにされませんでした。
 動燃は写真処分のほかにも、火災当時に施設にいた人数を120人から129人に訂正し、爆発後にいったん片付けた飛散物を、国や県の現場検証に備えるため元通りに散らかした事実なども明らかにしました。

 

◆「第一付属排気筒」内の空気の放射能警報鳴る

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 28日午後11時59分、茨城県東海村の動力炉・核燃料開発事業団(動燃)東海事業所の再処理工場で、火災・爆発事故のあったアスファルト固化処理施設など4施設からの排気を外部に放出する「第一付属排気筒」の放射能警報が作動しました。
 動燃によると、排気筒内の空気に含まれる放射性物質の濃度を示す「ガスモニター」の測定値が、警報設定値の320cpm(一分間あたりのカワント数)を超えて、330cpmにまで達し、警報が鳴りました。
 動燃は「ガスモニターとクリプトンの測定値が同時に上昇しているため、誤作動とは考えにくい」として汚染源の特定や原因について調べています。

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