組織ぐるみでウソ報告工作。
   一一科学技術庁に内部調査を報告。

「真実いう」と話した職員を上司が聴取から外す。
   一一内部調査結果の概要

(97年4月13日付け赤旗)                  

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◆組織ぐるみでウソ報告工作。科学技術庁に内部調査を報告。
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 動力炉・核燃料開発事業団(動燃)は12日、東海再処理工場アスファルト固化処理施設の火災・爆発事故で、消火確認にかんしてうそをついていた問題の調査結果を科学技術庁に報告しました。
 それによると、東海再処理工場の環境施設部長をはじめとした複数の管理職員が「消火確認」が事実と違うことを早い段階で知りながら、「報告をしてきているので変えられない」と訂正しませんでした。また、4月7日に科技庁の事故調査委員会による事情聴取の際、「真実をいわざるを得ない」とした運転員を処理第1裸長が説得したり、控室に待機していたこの運転員に技術課長が帰るよう指示していました。

●管理職5人が虚偽報告関与。・・現場の担当からはずす。
 動力炉・核燃料開発事業団(動燃)は12日、東海事業所の火災・爆発事故で、科学技術庁への虚偽報告に関与したのは同事業所の管理職5人であると発表、5人を現場の担当から外す人事を同日付で発令しました。
 動燃は事実関係はまだ調査中としており、明らかになり次第、何らかの処分をおこなうといいます。

●茨城県知事「組織的隠ぺい」と避難。
 茨城県の橋本昌知事は12日、知事公館で動燃の植松邦彦副理事長と会い、東海事業所の火災・爆発事故に絡む虚偽報告についての調査結果を受け取り、「組織の幹部が関与していたとなると、組織ぐるみの隠ぺいといわざるを得ない」と動燃の姿勢を厳しく非難しました。



◆「真実いう」と話した職員を上司が聴取から外す

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 動燃が12日、「虚偽報告」問題で科技庁などに報告した内部調査結果の概要は次の通り。


@3月11日午前10時13分ごろ、環境施設部長に火災発生、続いて消火の電話連絡があった。部長は同15分に現場指揮所を設置し、関係職員を招集した。

A午前10時20分ごろ、部長は招集した関係職員にアスファルト固化施設で火災が発生し、水噴霧器で火が消えたとの電話連絡の内容を伝えた。

B職員が、ホワイトボードに部長が発言した時の時刻で「10時22分水噴霧器で火が消えた。火災かどうか確認中」と記載した。

C現場指揮所に合流した技術課長はホワイトボードの記載を見てファクス連絡文書第一報に「10時22分水噴霧で消火した」と加筆し、事業所連絡任者の総務課長に送付した。

D午前10時37分に東海事業所対策会議設置。同38分、この文書が一斉ファクスにより、国、地方自治体等関係個所に送付された。

E消火が10時13分であることを知った技術課長が、消火時刻を訂正するようファクスおよび電話で総務課長に依頼した。「概に10時22分という時刻が外部に出ているため訂正は難しい。10時22分には何かしたのではないか」といわれ、技術裸長は「10時22分消火しているのを目視で確認」との訂正文を総務課長に送付した。

F技術課長は「10時22分消火しているのを目視で確認」したことにせざるを得ない、その裏付けをつくる必要があると考え、部下を通じて運転員に消火の再確認をしたことにするよう指示した。

G記載は事実と異なつていることを複数の職員が部長並びに技術課長に報告し善後策の指示を仰いだ。「10時22分消火の目視確認をおこなったとの報告をしてきているので変えられない」といわれ、訂正はおこなわなかった。

H4月7日に科技庁の事故調査委員会による運転員の事情聴取が予定されていた。
ヒアリング間際に運転員の一人から「事情聴取の場に出たら真実をいわざるを得ない」との話が出た。処理第1課長は「これまで通り何とかやってもらえないか」との意昧の説得をした。本人は意思を曲げなかった。事情聴取の控室に当人も待機していたが、技術課長から居室に帰るよういわれ、戻った。
 技術課長は、事故調査委員会に交代勤務で今すぐは(運転員と)連絡が取れないので出席できないと伝えた。

I対策会議を構成する所長と3人の副所長は報告の記述に偽りがあることを4月8日午後6時30分ごろまで知らなかった。



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