壊れた窓から放射能
  ・・・動燃爆発事故、測定器故障で総量は不明

アスファルトと硝酸ナトリウム
  ・・・2百数十度で発熱反応・・動燃が資料

(97年3月28日付け赤旗)                  

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◆壊れた窓から放射能
動燃爆発事故、測定器故障で総量は不明      先頭に戻る

 茨城県東海村の動燃再処理工場の爆発事故で、どれくらい放射能が大気中にでたのか、測定機器のトラブルなどで正確に把握されていないことが26日、わかりました。
 動燃・東海事業所放射線管理課などによると、爆発で環境にでた放射能のルートは、排気筒ではなく、爆風とともに壊れた窓やシャッター、吸気用ダクトだといいます。ところが、爆発直後の停電のため、放射性廃液の混ざったアスファルト充てん室の周辺の放射能を監視するモニターが停止。その後も数台が故障したままで、室内にひろがった放射能量や窓などから煙とともにでた放射能の量がつかめませんでした。
 放出した放射能の種類は、セシウム134、同137のほか、放射性廃液にふくまれていたルテニウム105、セリウム144、アメリシウム241、プルトニウム、放射性炭素14や、トリチウム(三重水素)など十数元素。アスファルトに混合する廃液1リットル中、ルテニウムは約1千万ベクレルで、セシウム134とほぼ同じです。
 放射性炭素は二酸化炭素として、トリチウムは水蒸気として放出ざれた可能性が濃厚です。炭素やトリチウムは生体を構成する有機物として、とりこまれやすく、トリチウムは体内でヘリウム3に変化するので、放射線の影響だけでなく生体に化学的なダメージもあたえます。

◆アスファルトと硝酸ナトリウム
2百数十度で発熱反応・・動燃が資料       先頭に戻る

 科学技術庁の動力炉・核燃料開発事業団(動燃)東海再処理工場アスファルト固化処理施設火災・爆発事故調査委員会(主査=金川昭・名古屋大学名誉教授)は27日、同庁で第3回会合を開き、同施設の運転状況などについて動燃の説明を受けました。
 このなかで、動燃が73年におこなった実験で、アスファルトと硝酸ナトリウムの混合物を加熱すると、2百数十度あたりから徐々に発熱反応がはじまり、400度ぐらいになると激しい発熱反応を起こす事実をつかんでいたことが明らかになりました。
 硝酸ナトリウムは、再処理の工程で使われる硝酸とナトリウム化合物との反応でつくられるもので、動燃の資料でもアスファルトで固められる放射性廃棄物にまじっていることがわかっています。同施設では、アスファルトを200度程度に加熱して放射性廃棄物とまぜていたといいます。
 委員から、「事故のときのアスファルトの温度ほどうだつたのか」、「廃棄物が加わったときにどのような反応が考えられるか」などの質問が出ましたが、動燃は「データが施設内にあってとりだせない」などとして、回答を次回以後にもちこしました。
 また、委員が、「火災を最初に発見した人から、どういう状況で火災を発見したか直接聞きたい」として、委員会への出席を求めましたが、動燃が「聞き取り調査はやっている」などとしたため、動燃の原因究明専従班の活動状況を逐次報告するよう求めました。


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