(97年3月25日付け赤旗)
◆科学者会議原子力間題委が会見
開発体制の抜本見直し要求 先頭に戻る
日本科学者会議・原子力問題研究委員会(館野淳委員長)は24日、動燃再処理工場の火災・爆発事故にかんして、東京で記者会見をおこない、声明を発表しました。
声明は、今回の動燃東海再処理工場で起きた事故をわが国の原子力開発史上最大最悪の事故であったと指摘。その根本原因として再処理技術の未成熟さ、開発体制の無責任さ、動燃の非民主的な体質の三点をあげています。
●技術問題では、
再処理工程が高濃度の放射性物質と高レベルの放射線、高温の強酸や可燃性の有機物などの共存する化学工場であると指摘、爆発性のレッドオイルが生成される危険性をはらみ、諸外国ではこの物質による爆発もおきていることをあげています。
●また、開発体制の間題では、
動燃を国の予算を大企業に流すトンネル機関と批判。動燃の発足で、スケジュール優先により開発が進めるれることとなり、基礎研究が切り捨てられ、これによって技術的間題の解決が困難になっているとしています。
●民主主義の問題としては、
再処理工場の運転開始に当たって、動燃労働組合は技術者の意見を集約して80数カ所の改善を当局に申し入れたが、当局は改善を求める声を抑圧したことを紹介。
「もんじゅ」事故および今回の事故はこのような積年の矛盾が顕在化したものであるとし、これを契機に開発体制を含めた抜本的な見直しを要求しています。
さらに、現在の安全審査体制に重大な欠陥があることを指摘。その抜本的見直しをもとめています。 戻る
◆アスファルト固化体の表面 先頭に戻る
火災で白く変色
動力炉・核燃料開発事業団(動燃)東海事業所(茨城県東海村)再処理工場の火災・爆発事故で、同事業所は23日、爆発が起きたアスファルト充てん室内に残るアスファルト固化体の燃えかすや、
壁などに付着したすすを今週中にも採取し、分析する方針を決めました。
同事業所が21日に室内を撮影したビデオによると、ドラム缶に充てん済みのアスファルト固化体の表面が灰のように白く変色していることが分かりました。固化体は本来黒色ですが、火災で激しく燃焼したとみられます。同事業所は、白くなった燃えかすを採取し、通常の固化体と成分を比較・分析することで、発火原因を探る手掛かりとする考えです。
戻る