土壌も放射能で汚染一動燃〃事故が影響〃と認める
     ・・専門家「第三者機関で詳しい調査を」

動燃火災当日、見学者64人案内を続行    


(97年3月18日付け赤旗)                  

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◆土壌も放射能で汚染

動燃〃事故が影響〃と認める
専門家「第三者機関で詳しい調査を」


 茨城県東海村の動燃(動力炉・核燃料開発事業団)再処理工場の火災・爆発事故で、アスファルト固化施設周辺の土壌が、半減期30年の放射性物質で汚染されていたことが17日にわかりました。放射能の強さは84年に同じ場所で調査したときの20倍以上に達しています。
 一般土壌の放射能汚染があったのは、同施設の南50メートルの砂地。12日深夜に2カ所で採取したサンプルを調べて明らかになりました。測定したのはセシウム137と同134の2種だけです。
 放射能のレベルは1キログラムあたり35ベクレルと14ベクレル。動燃は「明日な事故の影響。しかし、人体には影響ないしレベル」としています。
 茨城県の一般環境土壌の爆発事故後の環境調査では最大で同17ベクレルのセシウム137が検出されていますが、動燃は「過去の核実験の影響で、今回の事故の影響ではない」としていました。
 動燃は、これまで同施設の排気筒の記録から爆発事故で環境への影響はあたえていないと発表していましたが、この日、動燃は「事故が環境に影響を与えた」と認めました。

◆観測データは正確ではない

日本科学者会議原子力問題研究委員会の野口邦和氏(日本大学助手)の話
 アスファルト固化施設の爆発で全部の窓がこわれ、放射性物質は外気にさらされている。排気筒へ空気を送る送風機も火災で、11日午前10時18分に停止しており、事故時の排気
筒での観測データは放出放射能の量を正確に示すものではない。今回の調査も、サンプル採取が少なく、第三者機関による詳しい調査が必要だ。

◆動燃火災当日、見学者64人案内を続行 戻る

 動燃火災当日に茨城県東海村の動力炉・核燃料開発事業団(動燃)東海事業所の再処理工場施設で火災があった11日、敷地内の別施設にいた見学者64人が火災の発生を知らされないまま見学を続けていたことが16日、分かりました。
 動燃は「消火活動が済み、環境への影響がないと判断して案内を続けた」と説明しています。
動燃によると、この日の見学者は大学生や外国の研修生など64人で午前9時半から午後4時半まで、アスファルト固化処理施設から百メートル以上離れた分離精製工場などを見るコースを回りました。