「もんじゅ」許可申請書、空白部分やっと公開・・・住民団体や党の要求が実る。

なぜこれが〃秘密〃なのか。(98/6/5赤旗)

高浜原発プルサーマル計画公開討論会など4項目を申し入れ。・・・福井・嶺南連絡会町長に申入れ。(98/6/5)

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◆「もんじゅ」許可申請書、空白部分やっと公開・・・住民団体や党の要求が実る。

なぜこれが〃秘密〃なのか。(98/6/5赤旗)
  

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 動力炉・核燃料開発事業団(動燃)は6月4日、これまで全体の約三割が空白のまま公開されていた高速増殖炉「もんじゅ」の「設計及び工事の方法の認可申請書」の公開方法をあらため、東京・港区の動燃本社などで公開しました。しかし、まだ、メーカーのノウハウなどを理由に、もんじゅの耐震性を考えるうえで重要なデータなど約1%が空白のまま残りました。

 この問題は、本紙が95年10月13日付で指摘。約3万5千ページにもなる同申請書のうちの1万ページ以上分にも相当する耐震設計などにかかわるデータが隠されていたため、公開の名に値しないとして、日本共産党国会議員団が国会でたびたび全面公開を求めるとともに、住民運動団体が申し人れてきました。

 この日、動燃本社には、日本共産党の吉井英勝衆院議員と原発問題住民運動全国連絡センターの代表らが訪れ、動燃の柴公倫・プロジェクト参事らから、建物や配管の固有周期のデータなど新たに公開された部分などの説明を受けました。

 吉井議員らは、「新たに公開された部分をみると、どれも出されて当然のデータばかり。なぜこれが空白にされていたのか納得できない」と発言。今回も空白のまま残された、「もんじゅ」に使われている機器の固有周期などのデータなどが、なぜ公開されなかったのか説明を求めました。

 動燃は、「メーカーの理解が得られなかった」などとしましたが、ひきつづき公開できるよう努力すると答えました。

 吉井議員らは、当初4月1日に公開することになっていたのになぜ2カ月以上遅れたのか質問。動燃は、科学技術庁との間でやりとりがあったためだと説明しました。

対策にかんする問題などをただしました。

●「民主」「自主」「公開」ないがしろにされた三原則

解説・・・。

 原子力開発・利用にあたっては、「民主」、「自主」、「公開」の原則が原子力基本法で定められています。しかし、これまでの日本の原子力開発の歴史は、これら三原則の形がい化の歴史でもありました。

 動燃の一連の事故などで世論の批判が強まるなかで、原子力委員会や原子力安全委員会の一部公開など、以前よりは「公開」の範囲が広げられています。しかし、現在進めようとしているプルサーマル計画で、詳しい実験データが公表されないなど、依然として「公開」原則はないがしろにされています。

 国民的な議論もないままに原発推進やプルトニウム利用路線が進められるなど、原子力政策は、「民主」、「自主」からもかけはなれています。三原則の厳守に立ち戻ることが強く求められています。


◆高浜原発プルサーマル計画公開討論会など4項目を申し入れ。・・・福井・嶺南連絡会町長に申入れ。(98/6/5)  全文はこちら・・・。

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 福井県の原発の安全性を求める嶺南連絡会(上野寿雄代表委員)は6月5日、軽水炉の原発でプルトニウムを使用するプルサーマル計画を関西電力が来春から高浜原発4号機で予定している問題について、今井理一高浜町長に申し入れました。日本共産党の渡辺孝町議が同席しました。

 申し入れでは、@推進、批判双方の専門家による公開討論会の開催や住民の意見聴取とそれへの回答Aこの計画による観光などへの影響調査と結果の公表B国の安全審査の結果が出た段階で十分な議論をして住民投票などで住民の意思を問うC近隣住民の意思も尊重するーの四項目を求めました。

 今井町長は、「住民の意思を無視してすすめることはありえない」とのべましたが、推進、批判双方の専門家による公開討論会について「町民が混乱をひきおこす恐れがある」として町主催の開催を拒否しました。住民らが主催することについては会場の提供、町の有線放送での案内など協力をすることを約束しました。

 住民投票の実施について今井町長は、「議会が住民の代表と考えるので、するつもりはない」と答えるとともに「住民からその意向がでてくる段階になれば対応することはある」とのべました。


◆申し入れ全文

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1998年6月5日

高浜町町長今井理一殿

原発の安全性を求める嶺南連絡会

プルサーマル計画についての申入れ

 関西電力(株)が高浜原子力発電所で計画しているプルサーマル計画について、去る5月8日高浜町は原子炉設置変更の安全審査入りを了解されました。これは「運転への最終了解ではない」と言われてはいますが、計画の大きな前進となることは事実で、地域住民の合意どころか、問題点の理解すら十分でない現状において、この結論を出された貴職に強く抗議します。

 私たちは、軽水炉で大量のプルトニウムを使用するブルサーマル計画の安全性に懸念を持つとともに、使用済み燃料の処理方針も出ていないなかで進められることに疑義を持っています。

 特に安全に関しては、高浜町民だけでなく周辺地域の住民にも大きく関わる問題であることと、未来の世代にも続く重要な問題であることを考えられ、貴職が今後次の対応をされるようを申し入れます。

申し入れ事項

1、住民理解について今までの説明は、国や電力企業など推進側だけの一方的なもので、2月10日のフォーラムでは質問すら制限されたものでした。理解と判断のためには、説明会や検討会の回数を更に重ねることと併せて批判的な立場の意見も聞くことが必要です。この観点から、

@・推進側と批判的立場の側の双方の専門家による公開討論会を開催すること。

A近隣住民を含め、広く意見や質間を受け、関係者に回答を求め公表すること。

2、影響調査について高浜町を初め若若狭地方は観光を産業の大きな柱としており、新たな危険材料のプルサーマル計画の実施が観光産業にどのような影響を与えるかについて、若狭の住民はみな心配しています。近隣の自治体や観光協会・民宿などと協力し、観光への影響度調査を行ない、公表する。

3、住民意思の確認について

 貴職は、国の安全審査の結果と住民の理解と合意の度合いを見極め、最終的な判断をされるものと考えます。

私たちは、「国の審査は計画推進を基本にしている立場からのもので、電力企業の資料にもとづく追認に過ぎず、極めて不十分なもの」と考えおり、これは過日の「もんじゅ事故」の例を見ても明らかです。

住民意思の確認のために、

@国の安全審査の結果が出た段階で、これに対する議論を十分に行なうこと。

Aその上で、住民がガ十分に問題を理解し、計画是非の判断が可能と考えられた時点で、住民投票などの最も民主的な手法で住民の意思を問い、その結果を尊重すること。

4、近隣住民の意思について計画に対する不安や事故の影響は、高浜町だけの問題ではありません。このことに十分な配慮をいたし、近隣住民の意思を聞き、これを尊重すること。

以上

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