プルサーマル計画で関電が福井県に事前了解願を提出。
(98/2/24赤旗)

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 関西電力は2月23日、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを現在稼働している軽水炉型の原発で燃やすプルサーマル計画で、導入予定の高浜原発がある福井県と高浜町に、国の安全審査を受けるための事前了解願を提出しました。電力事業者が、地元自治体にプルサーマルの事前了解願を出したのは初めてです。

 関電によると、プルサーマルは1999年春までに高浜原発4号機で、2000年までに同3号機で導人を予定。県などの了解のないまますでに、使用する燃料の加工をイギリスに発注しています。県などの了解が得られれば、国の安全審査を受けることになります。

 福井県小浜市では17日に、県主催でプルサーマル推進を意図したシンポジウムが開かれています。

 プルサーマルは、まず関西電力と東京電力が1999年までに一基ずつ導入し、2010年までには全国の原発16〜18基に導入されることが計画されています。

●安全性は実証されていない

解説・・・

 使用済み核燃料から取り出したプルトニウムは、もともと新型転換炉や高速増殖炉で使用する計画でした。ところが、新型転換炉は金がかかりすぎるとの理由で実用化を断念。高速増殖炉は、「もんじゅ」の事故が起き、計画は大きく遅れ、将来の見通しもはっきりしない状況です。

 プルトニウムは核兵器の材料になるため、大量の備蓄をもつことには国際的に強い批判があります。そのため、窮余の策として、現在稼働している軽水炉型原発でプルトニウムを燃やすプルサーマル計画が進められています。

 しかし、軽水炉はもともとプルトニウムを燃料として使用することを想定してはつくられておらず、安全性が実証されているとはいえません。

 また、プルトニウムをまぜた燃料(ウラン・プルトニウム混合酸化物=MOX燃料)をつくるには、従来のウラン燃料より高くつきます。さらに、MOX燃料を燃やすと、より強い放射線を出す放射性元素がつくられるため、現在の技術では再処理できないという問題も生じます。プルトニウムを軽水炉で燃やす利点はありません。

 プルトニウム利用の〃本命〃とされていた高速増殖炉は、技術的・経済的困難のため先進各国とも開発を断念しました。利点のないプルトニウム利用政策の見直しこそが求められています。

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