日立製作所が担当の18原発で配管溶接データを改ざん・・エネ庁日立などに立ち入り検査(97/9/18)
原発配管溶接の提出デーを1種類の試験片で改ざん・・資源エネルギー庁が検査(97/9/19)
「もんじゅ」などでも焼鈍作業おこなう・・データ改ざん問題(97/9/20)

(97/9/18、19、20赤旗)
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◆日立製作所が担当の18原発で配管溶接データを改ざん・・エネ庁日立などに立ち入り検査(97/9/18)

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 日立製作所が建設や補修を担当している18基の原発で、配管を溶接したときにおこなう熱処理のデータが改ざんされていたことが明らかになりました。通産省・資源エネルギー庁は9月17日、日立製作所と子会社の日立エンジニアリングサービス(茨城県日立市)、熱処理を下請けしていた「伸光」(同)の三社と、国の指定検査機関で同省所管の「発電設備技術検査協会」にたいし、電気事業法にもとづく立ち入り検査をおこないました。

 データの改ざんがおこなわれていたのは、日本原子力発電、東京電力、中部電力、北陸電力、中国電力が所有する、いずれも沸騰水型の原子炉(表)。日立製作所が16日に明らかにしたところによると、9月5日にデータ改ざんを告発する匿名の手紙が届き、調査したところ、その事実が確認されたといいます。

 同社によるとデータ改ざんをおこなったのは、熱処理を請け負った「伸光」。熱処理のデータをとるときに、ほかの作業によるノイズがまざってきれいなデータがとれなかったときなどに、まったく別のテスト用の配管でとったデータを本体のデータと偽って提出。また、2本の配管の溶接部の熱処理を同時におこなう際、片方のデータだけ測定したものを提出し、もう一方については偽造したデータを提出していたといいます。

 調査の結果、溶接部分5万6千7百75カ所のうち、167カ所でデータ改ざんがおこなわれていたことが明らかになったといいます。

 同庁は今後、適切な熱処理作業がおこなわれたかなどを調べるほか、現在定期検査中か、これから定期検査に入る原発について溶接部の健全性を調べるとしています。現在定期検査にはいっている島根原発1号機には17日、調査のため職員を派遣しました。

●〔注〕・・溶接部の熱処理溶接をおこなったままにしておくと、材料にひすみが生じたり、しなやかさが失われ、亀裂が生じやすく疲労破壊を起こしやすくなります。このため溶接した後、その部分に電気コイルを取り付け、加温・冷却の熱処理をおこない、ひずみをもどそうとする力(応

力)を除去し、しなやかさを回復させます。この熱処理のことを焼鈍(しようどん)といいます。 

 発電施設などの重要部分の溶接や焼鈍については、技術基準が定められており、電気事業法にもとづいて国に作業記録を提出することになっています。国による検査は、発電設備技術検査協会が代行しています。

設置者 発電所
日本原子力発電

東海第二 

敦賀1号機

東京電力

福島第一1号機 

福島第一4号機 

福島第一6号機 

福島第二2号機 

福島第二4号機

柏崎刈羽4号機 

柏崎刈羽5号機 

柏崎刈羽6号機 

柏崎刈羽7号機

中部電力

浜岡1号機 

浜岡2号機 

浜岡3号機 

浜岡4号機

北陸電力 志賀1号機
中国電力

島根1号機 

島根2号機




◆原発配管溶接の提出デーを1種類の試験片で改ざん・・資源エネルギー庁が検査(97/9/19)

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 国内の沸騰水型軽水炉(BWR)原発18基で、配管溶接後の熱処理作業(焼鈍)にかかわる国への提出データの改ざん問題で、同作業を下請けしていた「伸光」(本社茨城県日立市)は、温度記録のデー夕改ざんに際し、一種類の試験片を使って、あらゆる太さの配管の温度記録をつくり上げていたことが通産省・資源エネルギー庁が9月17日におこなった立ち入り検査で分かりました。

 同庁によると、温度記録のデータ改ざんに使用された試験片は直径20センチで長さ70〜80センチ、厚さ約8ミリの鋼管。

 この試験片を使い、プログラム設定を変更することであらゆる太さの配管の温度記録が作成したといいます。

 同庁は同日、この試験片で実際に温度記録を取ったところ、虚偽報告の疑いが持たれている発電所の温度記録とそっくりなものが得られたとしています。

 日立製作所によると、改ざんのあった配管溶接個所は全国で167カ所あるが、同庁の事情聴取にたいして同社の鈴木光社長は、この試験片を使って本社事務所ですべてのデータ改ざんをしていたことを認めたといいます。


◆「もんじゅ」などでも焼鈍作業おこなう・・データ改ざん問題(97/9/20)

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 日立製作所は9月18日、原子力発電所の配管溶接部の熱処理(焼鈍)作業をめぐる虚偽報告問題で、温度データの改ざんをおこなった下請けの「伸光」(本社茨城県日立市)が、動力炉・核燃料開発事業団(動燃)の高速増殖炉原型炉「もんじゅ」と日本原子力研究所(原研)大洗研究所に建設中の高温工学試験研究炉(HTTR)でも焼鈍作業をおこなっていたと発表しました。

 これらの設備での焼鈍作業で、正しく記録作成をおこなっていたかどうかについては現在確認を急いでいるといいます。一方、動燃と原研は早急にその結果を報告するよう求めました。

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