高速増殖炉懇談会が最終報告書・・批判的意見は反映せず。

ウランに水で火災が発生・・日本原子力研究所(原研)東海研究所

(97/11/30赤旗)

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◆高速増殖炉懇談会が最終報告書・・批判的意見は反映せず。  

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 今年2月から高速増殖炉開発のあり方について議論していた原子力委員会の高速増殖炉懇談会(座長・西沢潤一東北大学名誉教授)は11月28日、高速増殖炉開発の必要性を強調した最終報告書をまとめました。

 同懇談会は、10月9日に原案をまとめ、一般からの意見を一カ月間募集。この日、科学技術庁で開いた第12回懇談会では、659人から寄せられた1063件の意見をもとに議論しましたが、表現の一部を変えただけで、ほぼ原案通りとなりました。

 同懇談会に寄せられた意見のなかには、「もんじゅ」を廃炉にすべきだとする意見が、80人以上から寄せられました。「もんじゅ」の再開を良しとするのは無責任とする意見も10人から寄せられました。しかし、これらの意見は、「高速増殖炉の研究開発を進めるにあたって、『もんじゅ』の運転データを加えることはきわめて重要」などとして、最終報告書にはまったく反映されませんでした。

 このほか、「二度と事故が起こらない保証を示さないうちは高速炉を中止すべき」という意見や、「原子力安全委員会の『もんじゅ』事故の最終報告も出ていない段階で、研究開発が必要との報告書案には再考を求める」という意見、「うそばかりついている動燃はまったく信用できない。これ以上大きな事故がおきたら取り返しがつかない」などの意見が多数寄せられました。しかし、これらの意見も、「高速増殖炉の研究開発に当たっては、安全確保を最優先するべきとの認識に立っている」などを理由に反映されませんでした。


◆ウランに水で火災が発生・・日本原子力研究所(原研)東海研究所

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 茨城県東海村の日本原子力研究所(原研)東海研究所のウラン濃縮棟で発生した火災は、職員の作業ミスからウランの蒸発実験装置内に水がこぼれ、その水を含んだウランが容器に詰められた後に発熱し続けたことが原因だったことが11月28日、原研の調べで分かりました。

 原研によると、火災前日の19日夕、実験装置内で冷却管の解体作業をした際、冷却管の水抜きを完全にしなかったために水がこぼれ、装置内に残っていたウランにかかりました。

 水を含んだウランを入れたステンレス製容器の、ふたが吹き飛んでいたことから、原研はウランの発熱によって容器内の圧力が上昇、高温のウラン粉末が近くに置いてあった紙製の廃棄物容器に飛び散って火災が起きたとみています。

 実験装置は黒鉛を使用していたため、ウランに炭素が混じっていました。純粋なウランと水は反応しないといいますが、ウラン、炭素、水の三つが反応すると可燃性のメタンガスが発生することがあり、今回の火災でも発生した疑いが強いといいます。



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