近岡理一郎技術庁長官は8月19日、動力炉・核燃料開発事業団(動燃)の改革問題で、現在東京にある動燃本社を、再処理工場などがある東海事業所の所在地である茨城県東海村に移転する方針を明らかにしました。また、本社機能の一部は高速増殖炉「もんじゅ」がある福井県敦賀市にも置く方針としています。同庁の作業部会で今後、具体的な検討を進めるといいます。
動燃東海事業所には、3月に火災・爆発事故を起こした再処理工場のほか、高レベル放射性廃棄物のガラス固化技術開発施設、建設中のリサイクル機器試験施設など核燃料サイクルに関連する動燃の主要施設が集中。職員も約半数が同事業所に勤務しています。このため、法律で定める「主たる事務所」を東海村とし、理事長など役員が常駐することになるといいます。ま
た、敦賀市には担当の副理事長が常駐し、動力炉開発本部などの本社機能を移す計画です。
科学技術庁は3月18日、動力炉・核燃料開発事業団(動燃)にたいし、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で放射線を測定するサーベイメーターの校正用放射性物質を許可された時間を上回って使用していた問題で、関係者の再教育など再発防止策を取るよう厳重注意しました。
動燃は人形峠事業所(岡山県上斎原村)でも、同様に使用時間を超過していたことが同庁の調べで分かりました。
いすれも申請時に使用時間を低めに設定し、その後のチェックも不十分だったため時間超過に気付かなかったといいます。
原子力安全委員会(都甲泰正委員長)は8月15日から、動力炉・核燃料開発事業団の高速増殖炉原型炉「もんじゆ」(福井県敦賀市)のナトリウム漏れ事故で同委の作業部会に提出された技術資料を公開します。
公開場所は動燃アトムプラザ(敦賀市)、原子力公開資料センター(東京)、動燃大洗工学センター(茨城)、福井県庁、大阪科学技術センターなど全国8カ所。
同委はまた、7日に作業部会がまとめ公開されたもんじゅ事故の第2次報告書にかんする説明会を9月12日に初めて地元の敦賀市で開きます。報告書は9月16日まで公開され、一般からの意見を公募中で、説明会でも住民の意見を受け付けるといいます。
●県民説明会前に公開討論会を原発反対県民会議福井県に要請
9月敦賀市で開かれる「もんじゅ」事故での県民説明会(主催、原子力安全委員会)が一方的な内容とならないよう、福井県内の日本共産党、社民党、労組、市民団体等で構成する原発反対県民会議は8月13日、栗田幸雄知事にたいし、説明会前に事故調査の公開討論会を開催することなどを要請しました。日本共産党から佐藤正雄県民運動本部長が出席しました。
説明会は県との共催。県民会議側は、公募で選ばれた10人の質間だけで、説明会を県民との「合意」の最終報告の場にしないよう強く要請しました。
・具体的内容は、
@意見公愛期間を県民が報告書を十分検討できるものとするよう原子力安全委員長に求める。
A県民、原発反対県民会議「もんじゅ火災事故調査」検討委員会と動燃、科技庁、安全委との公開討論会を県主催で開く。
G公開討論会後に県民説明会を開くよう安全委に要請する、の3点。
説明会は9月12日(金)午後1時半から敦賀市プラザ万象大ホールで開かれ、質問等の募集は9月1日まで科学技術庁福井原子力連絡調整官事務所で受け付けています。
○問い合わせは電話0770(23)1610