福島原発、原子炉海水注入・・塩が堆積、冷却困難に→保安院が3月に予測
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(「しんぶん赤旗」2011/9/19)
福島原発、原子炉海水注入・・塩が堆積、冷却困難に→保安院が3月に予測
東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)事故の発生当初の3月16日の時点で、1〜3号磯の原子炉冷却のために注入していた海水の塩分が原子炉圧力容器内に析出(せきしゅつ)し、17〜18日後に燃料集合体下端まで堆積して安定冷却が阻害される可能性があるという試算を、経済産業省原子力安全・保安院が行っていたことが明らかになりました。
保安院が内部文書を今月17日、公表しました。
保安院によると、1〜3号機では当時、推定で毎分120〜180リットルの海水が炉内に注入され、塩分濃度の増加にともなって圧力容器の下の方から塩がたまっていくことが懸念されていました。
内部文書に示された試算では、4月2〜3日に塩が燃料集合体の下端部まで堆積すると推定。「同時刻までに純水による炉心冷却機能を回復する必要がある」としていました。
計算結果は東電にも伝え、冷却水の淡水化を急ぐ必要性の認識を共有したと説明しています。実際に東電が冷却水を海水から淡水に切り替えたのは3月25〜26日でした。
一方、試算は燃料が本来の場所にあることが前提でしたが、後に行った解析結果によると、試算時点ですでに燃料の大半が溶融して圧力容器の下部にたまっていたことが明らかになっています。
保安院は、文書は内部検討用に作成されたもので、グラフや表記のミスが数カ所あると説明しています。