福島第1、循環冷却また水漏れ‥原発ホース2ヵ所に穴

福島6号機‥仮設タンクから汚染水15トン漏れ

放射性セシウム規制値超を検出‥群馬県桐生市の荒茶

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(「しんぶん赤旗」2011/6/30)


福島第1、循環冷却また水漏れ‥原発ホース2ヵ所に穴

 東京電力は29日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で、タービン建屋地下などにたまった高濃度の放射能汚染水を処理して原子炉に戻す「循環注水冷却」のホース2ヵ所に穴が開いて水が漏れたと発表しました。水処理を一時停止して予備ホースに交換し、午後1時半すぎに運転再開しましたが、東電の対応は後手に回っており、安定的冷却の確立は不透明な状況です。

 ホースの2ヵ所の穴は、処理を終えた水をタンクから送り出すポンプの下流側数メートルの場所にあり、同日午前8時すぎに巡回した作業員が、水が漏れているのを発見しました。ホースは、ポリ塩化ビニル製で直径約10センチメートル、1本の長さは約20メートルです。原因について東電は、ホースの一部に弱い部分があった可能性があるなどと説明。ホースの総延長1.5キロメートルの全体を見直すとしています。

 循環注水冷却をめぐっては、27日の開始直後にホースの継ぎ目から水漏れが発生。28日には配管の金具が外れたり、ポンプの出□付近で水のにじみが見つかるなど、トラブルが続出しています。

 システム全体の配管の総延長は約4キロメートルに及び、保守・点検の困難が当初から予想されていました。東電は26日の会見で、配管の漏れを事前に点検すると表明。しかし27日の会見では、システムを本格稼働させてから点検すると説明し、28日の会見では、流量調整による確認などをしていなかったことを明らかにしています。

 一方、4号機の使用済み核燃料貯蔵プールの補強工事や代替冷却装置の設置に向けた調査を進めているほか、1号機原子炉建屋のカバー設置の準備のため津波で流された重油タンクを移動します。28日夜には、1号機に続き、2号機でも水素爆発防止のために原子炉格納容器への窒素封入を開始しました。

福島6号機‥仮設タンクから汚染水15トン漏れ

 東京電力は28日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)6号機タービン建屋地下にたまっていた放射能汚染水の移送先である仮設タンクの水位計が倒れ、15トンが漏れ出したと発表しました。弁を閉めた結果、水漏れは止まったとしていま
す。

 6号機は、3月11日の地震発生時には定期検査中で、原子炉などには大きな影響がありませんでしたが、タービン建屋地下に周囲から地下水が浸入し、たまり続けています。東電は4月4日〜10日にかけてたまり水を海へ放出し、地元の漁民や諸外国から大きな批判を浴びました。

 地下水はその後も浸入を続けたため、東電は6号機の近くの3カ所に合わせて1万2200トンを収容できる仮設タンクを設置し、5月1日からたまり水の移送を開始しました。

 汚染水が漏れているのが見つかったのは、容量が約500トンのタンク6個と容量が約3000トンのタンク1個を連結したもので、合計約3300トンの汚染水
が入っていました。

 東電によると、28日正午ごろ、仮設タンクの水位を確認していた東電の社員が、ゴムホースでできた水位計を止めていたガムテープがはがれて垂れた状態となっているのを発見しました。漏れた汚染水には、放射性物質のセシウム134、同137、コバルト60などが含まれ、5月27日の測定結果では全体の濃度が1立方センチ当たり、0.34ベクレルでした。

 漏れが見つかった場所の放射線量は、1時間当たり7マイクロシーベルトで、周辺の値とほぼ同じレベルだったとしています。


放射性セシウム規制値超を検出‥群馬県桐生市の荒茶

 群馬県は29日、桐生市で生産された一番茶の荒茶から、暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を上回る1010ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表しました。既に100キロ分か市場に流通しており県は同日、市と製茶会社に商品の回収と出荷自粛を要請しました。

 県によると、飲用してもセシウムは薄められ飲料水の暫定規制値(1キロ当たり200ベクレル)を大幅に下回るため健康に問題はないといいます。