建屋地下水位が上昇 24時間20センチ‥1号機、雨水流入か
東電作業員 高いヨウ素検出・・内部被ばく甲状腺に蓄積
原子炉建屋の耐震性を解析・・東電が公表
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(「しんぶん赤旗」2011/5/31)
建屋地下水位が上昇 24時間20センチ‥1号機、雨水流入か
東京電力は30日、福島第1原発1号機原子炉建屋内の水位が29日午前7時からの24時間で198ミリ上昇したと発表しました。雨の影響とみられるといいます。東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「汚染水の処理量が増えるが、何千トンという量ではなく、年内に10万トン強を処理する計画に影響しないと思う」と述べました。
東電によると、2号機タービン建屋地下でも、水位が24時間で42ミリ上昇。これまでの上昇ペースより大きく、雨が流れ込んだ影響とみられるといいます。
汚染水移送先の集中廃棄物処理施設周辺の地下水の放射能濃度がここ数日間で上昇傾向にありますが、松本代理は「施設から汚染水が漏れていれば、もっと上昇幅が大きい。雨水が地下水に流れ込んだためではないか」との見解を示しました。
ほかの調査地点では、セシウム137は第1原発の北北西約70キロメートルの宮城県沖で110ベクレル、同北西約130キロメートルの宮城県沖で7ベクレル、同南約180キロメートルの千葉県銚子沖で1・9ベクレルでした。9地点で検出されたヨウ素131の濃度は1・6〜6・1ベクレルの範囲でした。
東電作業員 高いヨウ素検出・・内部被ばく甲状腺に蓄積
東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で被ばく限度を超える被ばくをしている可能性があることがわかった2人の社員は、4月中旬(16日と17日)と5月初旬(3日)に福島県いわき市内にある東電の施設で内部被ばく線量を測定するホールボディーカウンターによる検査を受けていました。その際、20ミリシーベルトを超えていることが判明。このため、茨城県東海村にある日本原子力研究機構のホールボティーカウンターで今月23日に精密検査を受けました。
東電によると、29日に検査結果が明らかになり、30代の社員の甲状腺から9760ベクレル、40代の社員の甲状腺から7690ベクレルのヨウ素131が検出されました。どちらも、同じ検査を受けた人たちより、1桁高い値だといいます。
東電によるこれまでの聞き取りでは、2人とも地震が発生した後にはマスクをつけていなかったこと、3月13日には甲状腺にヨウ素131が蓄積するのを防ぐ効果があるヨウ素剤を服用していたことなどがわかっているといいます。
ヨウ素131は、半減期(放射能が半分に減るのに要する期間)が8日と短いため、体内に取り込んだ時期によって被ばく線量は大きく変化します。2人はそれぞれ、これまで73・71ミリシーベルトと88・70ミリシーベルトの外部被ばくをしており、内部被ばく線量によっては限度を大きく超える被ばくをしている可能性があります。
東電は、2人が事故発生以来、どこでどういう作業をしていたかを調べて取り込んだ時期を特定し、内部被ばく線量を算出することにしています。
2人は、千葉市にある放射線医学総合研究所で診断を受けました。
原子炉建屋の耐震性を解析・・東電が公表
東京電力は28日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)事故で、水素爆発で損壊した1、4号機の原子炉建屋の現状の耐震安全性についての解析結果をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院に提出しました。
1号機の解析では、水素爆発で5階より上部が破損したものの、それより下は大きな損傷がないという仮定をおいて計算しました。4号機は、4階の壁の大部分と3階の壁の一部が破損したとして計算。別の解析方法で、使用済み核燃料貯蔵プールからかかる力も計算に入れました。
東電は、両号機とも現状でも「十分な安全性を有している」と結論づけています。
一方、解析は、国の耐震設計審査指針で想定した基準地震動をもとに計算していますが、3月11日の地震では基準地震動を超える揺れが観測されています。また解析は、外観で確認できないような建屋の損傷や内部の亀裂などは考慮に入れていないといいます。
東電は今後、5階から上が大きく損傷し、それより下もかなり損傷している3号機でも解析を進め、まとまれば保安院に追加報告する予定です。