1号機″水漬け″難航・・福島第1原発圧力が低下
敷地内土壌から人工放射性元素・・福島第1原発
柏崎刈羽原発で東電が津波訓練・・全機の電源喪失想定
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(「しんぶん赤旗」2011/4/29)
1号機″水漬け″難航・・福島第1原発圧力が低下
東京電力が福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)1号機で進めている、原子炉圧力容器の″水漬け″作業が予定通り進んでいません。圧力容器内への注水量を27日中に1時間当たり6トンから14トンヘ段階的に増やす計画でしたが、28日になっても10トンにとどまっています。東電が同日、明らかにしました。
水漬けは、圧力容器を覆う原子炉格納容器に水をため、圧力容器ごと核燃料を冷却しようというもの。東電の「事故の収束に向けた道筋(工程表)」でも、原子炉冷却対策の1つとしてあげられています。
東電は水漬けの開始を公式に発表していませんが、1号機ではこれまで圧力容器に注入してきた水が格納容器内にたまり始めています。このため東電は、27目に圧力容器への注水量を増やす試験を実施しました。
当初は午前10時に同10トンに増やした後、6時間後の午後4時に同14トンに増やし、28日午前6時にふたたび同6トンに戻す計画でした。ところが、試験を始めてから1・6気圧近くあった格納容器内の圧力が急激に減少し始め、28日午前7時には約1・25気圧まで低下しました。
東電は、注水量を増やしたことで核燃料の冷却が進んで、格納容器内の水蒸気が水に戻る割合が増えたためとみています。しかし、圧力の低下が落ち着く様子がみられないとして注水量を同14トンに増やすのを中止しました。
一方、注水量を増やすことでタービン建屋地下にたまっている高濃度放射能汚染水が増加することが懸念されていますが、これまでの観察ではそうした兆候はみられないとしています。
敷地内土壌から人工放射性元素・・福島第1原発
東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)敷地内の土壌から、人工放射性元素のアメリシウムとキュリウムが検出されました。原子炉内の損傷した核燃料から出たとみられています。東電が27日に発表しました。
東電は3月28日に1号機の西北西約500メートルのグラウンドと、南南西約500メートルの産廃処分場近傍で土壌を採取して分析していました。その結果、乾燥させた土壌1キログラム当たりアメリシウム241が0.018〜0.033ベクレル、キュリウム242が1.4〜4ベクレル、キュリウム243と244が0.04〜0.2ベクレル検出されました。
東電は、量が半分になる期間(半減期)が約160日と比較的短いキュリウム242が検出されていることなどから、事故に伴って発生したものとみられるとしています。東電は、アメリシウムとキュリウムが検出されたことで、これまでグラウンドの土壌などから検出されているプルトニウムも事故に伴って発生したものであることが確認できたとしています。
アメリシウムとキュリウムは、どちらも天然には存在せず、原発で核燃料を燃焼させたときなどに生成する元素です。崩壊するとき放射線の一種のアルフア線を出すので、体内に取り込むことによる内部被ばくの影響が大きいとされています。
柏崎刈羽原発で東電が津波訓練・・全機の電源喪失想定
東京電力は28日、福島第1原発事故を踏まえ、新潟県の柏崎刈羽原発で、津波により全号機の電源を失ったとの想定で緊急訓練を行いました。協力企業の社員を合む約260人が参加しました。津波を想定した訓練は、東日本大震災発生1ヵ月後の11日に初めて実施して以降3回目。
今回の訓練では、震度6強の地震で発生した大津波で1〜7全号機が浸水し、原子炉や使用済み燃料プールを冷却できなくなったと想定。電源車を使った外部電源接続や、長時間の電源喪失にも対処できるよう消防車への燃料補給なども行いました。