施設周辺で高濃度ウランを土壌から検出。・・漏れた可能性大
動燃放射性物質漏れで科技庁の責には明白     ・・・日本共産党国会議員団が申し入れ

動燃東海の放射性物質漏れで日本共産党茨城県委が視察。関係機関に申し入れ●ドラム缶腐食、20センチの穴。・・茨城県が現地調査で確認

日本共産党青森党県委が放射性廃棄物受入れ拒否を知事に申入れ。
(97年8月28日付け赤旗)

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◆施設周辺で高濃度ウランを土壌から検出。・・漏れた可能性大(放射線防護学が専門の野口邦和氏(日本大学助手)の話)

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 動力炉・核燃料開発事業(動燃)の東海事業所(茨県東海村)のウラン廃棄物処理施設の廃棄物貯蔵ピット内に水かたまり、水から最高で排水基準の一万倍の放射能が検出されていた問題で、放射性物質を含む水が施設外の地下に漏れていた可能性がつよまりました。

 動燃は94年に、地下水を調べる目的で、同施設周辺の3地点をホーリングし、このときに採取した土壌試料を今年2月に分析しました。それによると、同施設から約2メートル離れた第1地点と約2メートル離れた第2地点の、ピットの底の深さ(第1ピットが3・26メートル、第2ピットが4メートル)に相当する地下3一3・45メートルから採取した試料がもっとも強い放射能を示しています。土壌1キログラム中のウラン238が460〜470ベクレ

ルとなっており、通常の地域の土壌の10〜20ベクレルに比べ、20倍以上の値になっています。

 第2地点では、池下2一2・45メートルでもウラン238が138ベクレル、地下4〜4・45メートルで136ベクレルと高くなっています。それ以外の深さや、第3地点の試料はほとんど通常のレベルでした。

 これについて動燃広報室では、「原子燃料公社時代にウラン精錬所があった付近なのでそのころに何らかの汚染があったのではないか」としながらも、「ピット内から漏れている可能性もある」と認めています。

●表土の汚染と明らかに違う・・放射線防護学が専門の野口邦和氏(日本大学助手)の話

 第2地点では、3一3・45メートルの深さで汚染がもっとも高いことから、表土の汚染とは明らかに違う原因が地下のこの付近の深さにあると考えられる。ピットの底の深さに相当する深さで、かつ施設から近い地点で高い値が検出されたことからも、ピットからの漏えいの可能性が強い。早急に水を抜き、コンクリートのひび割れなどを調べるとともに、付近を詳しくボーリング調査し、汚染の広がりを調べる必要がある。


◆動燃放射性物質漏れで科技庁の責には明白・・・日本共産党国会議員団が申し入れ

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 動力炉・核燃料開発事業団(動燃)東海事業所で放射性廃棄物が水の中に漏れだしていたのを長年にわたって放置していた問題で、日本共産党の国会議員団は8月27日、科学技術庁にたいして、責任を明確にし、事実関係の徹底した調査と放射性廃棄物の管理の改善を求める申し入れをおこないました。申し入れには、立木洋参院議員、吉井英勝衆院議員(代理)、阿部幸代参院議員(代理)、金子満広衆院議員(代理)が参加しました。

●徹底調査と結果の公表求める

 立木議員は今回の事態にたいして、動燃の責任は当然だが、科学技術庁の責任も明らかにすべきであると指摘。動燃の担当者が根拠も示さずに施設外への漏えいはないなどと発言している問題にたいして、現時点でのそのような発言はつつしむべきではないかとただしました。

 科学技術庁の池田要・原子力安全局長は、82年に事態を把握していたにもかかわらず、その後事実上放置していたことについて、「きちんとフォローしてこなかった」と、科学技術庁の責任を認めました。また、施設外への影響について科学技術庁は、いまだ判断しておらず、軽々しく影響かないと判断するのは、好ましくないとのべました。

 立木議員は、今回の事態の原因、環境への影響などの徹底的な調査、すべての結果の公表を要求。さらに放射性廃棄物の貯蔵状態を総点検するよう求めました。

 国会議員団は、動燃の中野理事にたいしても申し入れをおこないました。立木議員は動燃が何度も問題を起こしている点を指摘。さらに、敷地に国立病院が隣接していることなどもあげながら早急な調査と安全対策、原因究明を求めました。


◆動燃東海の放射性物質漏れで日本共産党茨城県委が視察。関係機関に申し入れ

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 茨城県東海村の動力炉・核燃料開発事業団(動燃)東海事業所内のウラン廃棄物貯蔵施設で放射性廃棄物をつめたドラム缶が浸水。放射性物質が漏れだし、そのまま放置されていることが明らかになった問題で、日本共産党県委員会と同村の日本共産党・革新無所属議員団は8月27日、貯蔵施設を視察するとともに、動燃東海事業所、同村、県、科技庁水戸原子力事務所にたいして徹底調査と安全対策を申し入れました。

 視察・申し入れには大内久美子県議、同村議員団三人、おじま修参院選挙区候補、東海村長選(9月9日告示)に革新無所属で出馬する藤田邦良候補らが参加。一行は貯蔵施設を視察し、浸水したドラム缶が腐食し、横転している現場を確認しました。

 動燃東海事業所側は貯蔵施設内が浸水したことについて「側面から雨水が入ったのではないか。地下方式は管理不適当だった」とのべ、管理方式に欠陥があったことを認めました。県など関係機関に報告しなかったことについて、「周辺に放射能漏れの心配はなかった」などとのべました。今後同施設で管理している廃棄物は来年完成予定のウラン廃棄物処理設備に移すまで、水を抜き放置するとの考えを表明しました。

 県原子力安全対策課は、動燃側が貯蔵施設に「側面から水が入った」と説明していることについて、「事実かどうかわからない」とのべ、「ドラム缶が腐食するなどということは想定していない。管理が適正でないことは明らか」との認識を示しました。

●ドラム缶腐食、20センチの穴。・・茨城県が現地調査で確認

 動燃東海事業所の放射性廃棄物貯蔵施設での放射性物質漏れで、茨城県の原子力安全対策課は8月26日、職員2人を派遣し、同施設の状況を調査しました。ドラム缶は腐食がかなり進んでおり、中には直径約20センチの穴が開いているものも確認されました。

 現地調査した山田広次主査によると、施設内に貯蔵しているドラム缶の多くは、腐食が進んで黄色い塗装がはげ落ち、赤茶色に変色していました。

 また5区画のうち1区画では、3段積みに置いたドラム缶の最下段が完全に水没し、2段目から上の一部は転倒していました。別の区画では、最上段のドラム缶の側面に直径20センチの穴が空き、中に収納してある塩化ビニール管がはっきりと確認できたといいます。

 山田主査は「事前に聞いていた以上にひどい状況だった。何年も水浸しのまま放置していたというのは異常な状態で、県に連絡がなかったのも問題」と話しています。県は同事業所の火災・爆発事故後、動燃から全施設の安全点検結果についてヒアリング調査をしましたが、同主査は「火災のおそれのあるものを重点的に調べたので、貯蔵施設の異常は想像もでさなかった」とのべました。

●危険な物質との認識欠けている。・・市川富士夫氏・明治大学購師の話

 ドラム缶が長く水につかっていれば腐食するのは当然だ。放射性物質でない廃棄物でもこんなずさんな管理は許されない。放射性廃棄物をどう処分するかが大きな問題になっているが、動燃には危険な物質を扱っているという認識が欠けているのではないか。


◆日本共産党青森党県委が放射性廃棄物受入れ拒否を知事に申入れ。

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 動燃東海事業所のウラン廃棄物貯蔵施設で、低レベル放射性廃棄物入りのドラム缶から放射性物質が漏れだした間題で、日本共産党青森県委員会と同県議団は8月27日午後、六ケ所村に核燃料サイクル施設を抱える青森県にとっても重大だとして、木村守男青森県知事にたいして、高レベル放射性廃棄物、低レベル放射性廃棄物の受け入れを拒否することや県として政府と動燃に抗議するよう申し入れました。

 六ケ所村には、低レベル放射性廃棄物埋設センターがあり、ドラム缶につめた廃棄物約9万4千本貯蔵されており、最終的には3百万本が埋設される計画です。

 日本共産党党青森県委員会の冨樫秀雄、高橋ちづ子両常任委員、諏訪益一、三上和子両県議は、成田正光県むつ小川原開発室長に知事への申し入れ書を手渡し、今回の事故は事故隠しの動燃の体質を浮き彫りにしたものであり、科学技術庁の責任も問われていると指摘。核燃料サイクルの白紙撤回や、使用済み燃料受け入れの安全協定の締結をやめることなどを求めました。

 同室長は、「しかるべき時期に科学技術庁から報告をうけたい」などとのべましたが、動燃、政府への抗議については、「現時点では考えていない」と答えました。



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