動力炉・核燃料開発事業団(動燃)東海事業所の放射性廃棄物貯蔵施設で放射性物質が漏れ出していた問題で、動燃は8月29日、1993年10月に撮影した貯蔵施設内部の写真を公開しました。写真は老朽化した貯蔵施設の改修に当たり、内部にあるドラム缶などの腐食状況を確認するために動燃職員によって撮影されたといいます。
写真には、ドラム缶が赤茶けて腐食が進んでいる様子や、天井を補強するために組んだ木の柱などが腐っている状況が写し出されています。当時の調査によると、浸水は一番深いところで25センチだったといいます。
動燃は当時、写真のほかにビデオ撮影もおこなったが、ビデオは紛失してしまったといいます。調査報告書も作成されましたが、今のところ見つかっておらす、動燃の内部管理のずさんさが改めて露呈した格好です。
原発問題住民運動全国連絡センターの代表らは8月29日、東京の動燃(動力炉・核燃料開発事業団)本社を訪れて、動燃の安全無視の姿勢に抗議するとともに、度重なる事故や放射性物質の漏れだしについて責任を明確にすることなどを求めました。
同センター事務局の中村敏夫氏らは、応対した動燃職員に、24日に茨城県東海村で開いた集会で動燃の相次ぐ事故に抗議するアピールが採択されたことを説明しながら、抗議文を手渡しました。
中村氏らは、高速増殖炉「もんじゅ」や再処理工場で事故が相次いだうえ、放射性物質が漏れだしたまま長年にわたって放置されていたことは許しがたい反社会的行為だと強調。放射性物質漏れの問題については、真相の徹底究明と教訓を明らかにすること、東海事業所をはじめとした動燃施設周辺の風評被害の実態を調査して即刻補償することなどを求めました。
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