●福井県知事が、2原発(大飯4、高浜2)の運転再開を了承(2004/9/4「しんぶん赤旗」より)
●美浜原発事故 破裂した配管切り出しに着手(2004/9/3「しんぶん赤旗」より)●美浜原発事故 事故前に検査機会あった‥三菱重工リスト漏れ経緯報告で明らかに
関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の蒸気噴出事故で、三菱重工業(東東都港区)と日本アーム(大阪市北区)は三日までに、経済産業省原子力安全・保安院に対し、破損した二次系配管が検査リストから漏れた経緯を報告しました。事故前に検査機会があったことが改めて浮き彫りになりました。保安院が八月三十日に二社に報告を求めていました。
報告によると、三菱重工は一九九〇年、関電と二次系配管の管理指針を作成。指針に基づき3号機の検査リストを作ったものの、破損配管はリストから漏れていました。九六年に検査業務を日本アームに引き継ぎましたが、リスト漏れは続いていました。
三菱重工は他電力会社の原発点検データを基に、九八年から二〇〇〇年にかけ、破損部分と同じ流量測定装置(オリフィス)下流部で配管内部が摩耗する「減肉」が起こりやすいことを日本アームに連絡しました。
一方、日本アームは昨年四月、破損配管のリスト漏れに気付き、同年十一月、今年八月十四日からの定期検査で点検することを決め、計画書を関電に提案しました。その際、破損配管の肉厚測定が一九七六年の運転開始以来初ということをはっきりと伝えていなかったため関電は、検査漏れとは認識できなかったと話しているといいます。
福井県の西川一誠知事は三日、関西電力の藤洋作社長と県庁で面談し、関電の美浜原発3号機(同県美浜町)の蒸気噴出死傷事故を受けて八月十三日から運転を停止し、安全点検をしていた大飯原発4号機(同県大飯町)と高浜2号機(同県高浜町)の運転再開を了承しました。
関電はこれを受け、三日中に二基の再稼働準備に着手し、七日には通常運転を再開。その後、美浜1号機、高浜1号機、大飯2号機の三基の発電を停止し、十日から同様の点検を開始します。
関電が独自基準を適用して配管の肉厚を不適切に見積もっていたことが判明し、経済産業省原子力安全・保安院から配管の交換を指示された美浜2号機については、交換エ事にまだ二週間程度かかる見通しです。
十一人が死傷した福井県美浜町の関西電力美浜原子力発電所3号機の蒸気噴出事故で、県警敦賀署捜査本部は二日までに、タービン建屋内で破裂した配管を切り出す作業を始めました。終了まで数日かかる見通しです。
捜査本部は配管を押収して、茨城県東海村の日本原子力研究所に運び鑑定、破裂に至った原因を分析します。
捜査本部は近く、業務上過失致死傷容疑で美浜発電所など関電関係先の家宅捜査に踏み切る方針です。