原発に反対する福井県民会議は22日、美浜原発死傷事故の抗議集会を福井市の県教育センターで開き、約150人が参加しました。
集会は、事故で亡くなった方々への黙とうで始まりました。
小木曽美和子同会議事務局長が事故の概要と問題点について報告。安全を軽視した関西電力の姿勢を批判しました。続いて、高浜町の奥村藤次郎さんら四人が、原発立地の地元住民として発言しました。奥村さんは関電が高浜原発で実施をねらっているプルサーマル計画について「絶対に許すことはできない」と強調しました。
集会は関西電力への抗議文、経済産業大臣と知事に対する事故の原因究明と再発防止の要請文を採択しました。
日本原子力発電(日本原電、東京都千代田区)の敦賀原発2号機(福井県敦賀市、加圧水型軽水炉)の配管が、2000年まで点検対象リストから漏れていたことが、21日までに分かりました。蒸気噴出事故を起こした関西電力と同じ場所の配管でした。
関電美浜3号機と同様の点検漏れが判明したのは、関電以外では初めて。
日本原電によると、点検を委託していた三菱重工業が2000年、リスト漏れに気づき、原電に連絡。原電は翌2001年の定期検査で配管の肉厚を測定しました。
測定では、当初12ミリあった肉厚が7.9ミリまで減肉していたといい、今年12月からの定期検査で配管を交換します。減肉箇所は美浜原発3号機と同じ水流の乱れで摩耗しやすい流量測定装置の構造部(オリフィス)下流部にあり、配管の材質も炭素鋼でした。
また、三菱重工業によると、原電と同時期の2000年ごろに関電美浜3号機についても指摘していましたが、点検はされなかったといいます。これら、三菱重工業の指摘による検査が、きちんと行われていれば、今回の蒸気噴出死傷事故は、事前に防ぐことができた可能性があります。