●関電美浜事故 新たに11カ所で点検漏れ‥4カ所は主給水管(45センチ)で、高浜3号も停止へ

●配管切り出し鑑定・分析へ‥保安院と福井県警(2004/8/19「しんぶん赤旗」より)


●新たに11カ所で点検漏れ‥4カ所は主給水管(45センチ)で、高浜3号も停止へ

  関西電力は18日、美浜原発3号機(福井真実浜町)の配管破損事故を受け、保有する原発全11基の配管点検実施状況を調査した結果について、国に報告。この中で、検査漏れが判明済みの4基計4カ所以外に、当初の点検対象計画から外れていた3基、計11カ所について新たに検査漏れが明らかになりました。これで、美浜原発3号機の2カ所を含め、関電の検査漏れは6基で17カ所にもなります。

 この11カ所は、高浜3号機で8カ所、同4号機で1カ所、大飯3号機で2カ所にあり、そのうち高浜3号機の4カ所は、大量の蒸気が流れる主給水管(直径45センチ)で検査漏れがありました。関電は「同一仕様の他プラントの測定結果から、健全性が確認された部位」としています。しかし、稼働中の高浜3号機については運転を停止し、停止中の同4号機と大飯3号機とともに、安全を確認します。
 同社関係者によると、11カ所は、いずれも管理指針では点検すべき対象でした。



●配管切り出し鑑定・分析へ‥保安院と福井県警

 関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の蒸気噴出死傷事故で、経済産業省原子力安全・保安院は十七日、同県警敦賀署捜査本部と共同で二次系配管の破損部分を切り出し、破断面を詳しく鑑定・分析することを決めました。鑑定結果も両者が共有し、それぞれ業務上過失致死傷容疑での立件と、事故原因の徹底究明に活用します。

 保安院によると、破損部分は既に酸化が始まっています。酸化が進行すると破断面の状況が分からなくなり、現状保存が困難になる恐れがあります。このため、捜査本部の現場検証が終わるのを待って、週内にも協力して切り出す方針です。
 問題の配管は、設置当初肉厚が約十ミリでしたが、事故後の保安院の調査では、最も薄い所で〇・六ミリしかなく、必要最小肉厚四・七ミリを大幅に下回っていました。

 破損部分は、配管の内径が絞り込まれる流量測定装置(オリフィス)下流にあり、水流の乱れや渦が生じて配管内部が磨耗する「減肉」が発生。内部の水圧に耐えられずに配管が破れたとみられています。
 破損の詳しい原因解明には破断面の解析が不可欠で、保安院は鑑定の方法について捜査本部と調整。その結果、両者が共同で鑑定・分析を行うことで合意しました。