(97年4月20日付け赤旗)
◆「ふげん」、トリチウム漏れ新たに7件。
科技庁立入り検査で判明
動力炉・核燃料開発事業団(動燃)の新型転換炉「ふげん」(福井県敦賀市)の重水精製装置建屋で起きた放射性物質トリチウム漏れ事故で、1992、93年度中に新たに7件のトリチウム漏れがあったことが19日、科学技術庁の立ち入り検査で分かりました。
◆「ふげん」の事故、誤作動の可能性と科技庁が見解。
福井県敦賀市の動力炉・核燃料開発事業団(動燃)の新型転換炉「ふげん」で発生した放射性物質を含む重水漏れ事故とその後の原子炉緊急自動停止について、現地で調査を進めている科学技術庁は18日、自動停止の原因は、回路の誤作動など複数の可能性があるとの見解を示し、動燃に実験などによる検証を指示しました。
動燃のこれまでの調べでは、自動停止は高圧タービンを回した後の水蒸気から水分を除く「湿分分離器」内部で、水位が異常に上昇したことを示す警報が作動して起きました。
同庁検査官らは、運転記録で原子炉の出力やタービン圧力、主蒸気流量などの数値を点検。職員からの聞き取りもおこなった結果、操作手順に誤りはなく、警報の原因は【1】回路の誤作動【2】通水管内に異物が詰まるなどして水がせき止められた・・。などが考えられるとしています。
また、放射性物質トリチウムを含む重水漏れの事例について、同庁は動燃の内部調査ですでに判明している過去3年分(今回含め12例)だけでなく、放射線障害防止法で義務付けられた過去5年分について再調査していました。
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