東電隠ぺい、まだあった

配管ひび割れ、14年前から

福島第一原発 日本共産党調査で判明

2002年9月15日(日)「しんぶん赤旗」より             


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きずが見つかった配管の前で東電職員から説明を受ける吉井衆院議員(右)=8月29日、福島第一原発3号機

 東京電力の福島第一原発(福島県双葉町、大熊町)で制御棒駆動水圧系配管のひび割れが十四年前に見つかりながら、国に報告せず、特別な対策もとらないまま運転していたことが、十四日までにわかりました。経済産業省の原子力安全・保安院が発表した以外にもトラブル隠しのあることが明らかになりました。

 東京電力は八月二十二日に同原発3号機の配管三十六本でひび割れが見つかったと発表。この問題を重視した日本共産党国会議員調査団(団長、吉井英勝衆院議員)が八月二十九日に同原発に調査に入った際、東電側が以前に2、3、5、6号機の同配管で深さ〇・五〜一ミリのきずが見つかっていたことを明らかにしました。

 吉井議員は保安院に、質問書を提出、この問題で事実経過を明らかにするよう求めていました。

 保安院が今回、東京電力から得たとする回答によると、3号機と6号機できずが見つかっていたのは一九八八年、5号機が八八年から九〇年にかけて、2号機が二〇〇一年のいずれも定期検査時でした。見つかった時点で国への報告はなかったとしています。きずの深さなど詳細については「自主的な点検によるものであるため把握していない」として、答えていません。

 それにもかかわらず、吉井議員への回答のなかで保安院は、「それぞれのキズの深さは、みがきによって消える程度の浅いものであり、この程度のキズは、国の報告徴収の対象とはならないと考えられる。東京電力は、この程度のキズは、報告対象とならないと考えていたとみられる」と東京電力を弁護しています。

東電告発・処分見送る 保安院

 東京電力の二十九件にのぼる原発データの虚偽記載・損傷隠し問題で、ひび割れを映したビデオの改ざんなど重大な事故隠しが相次いで発覚するなか、経済産業省原子力安全・保安院は十四日までに、明確な法令違反は出ていないなどとして、刑事告発や行政処分は考えていないことを明らかにしました。

 しかし、同社のデータ虚偽記載、損傷隠しの調査は始まったばかり。全容はほとんど明らかになっていません。保安院の調査のあり方を検証する十三日の評価委員会では「調査の基本がなっていない」など厳しい批判が続出。暫定調査結果にたいしても関係自治体から「不十分」と国の責任を問う声が強まっています。


国民の前に全容明かせ

 吉井英勝衆院議員の話
 私たちの調査で、報告されていなかった配管のきずは深さ一ミリに達していたことがわかっている。3号機では深さが四・五ミリに達し、その結果、国の基準では三ミリなければならない肉厚が一・九ミリしかなくなっていた。みがけば消えてしまうようなきずとはふざけた話だ。国に報告が無かったことが、今回の回答ではっきりし、東電のトラブル隠しが二十九件にとどまらないことが明らかになった。国と電力会社は、すべての原発でおこなわれた不正の全容を国民の前に明らかにするよう強く要求する。

 


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