東電の原子力管理に問題あり

国際機関が勧告・指示49件

安全委員会「高く評価される」と紹介

2002年10月7日(月)「しんぶん赤旗」より

政府の原子力安全委員会(内閣府)は、損傷隠しや点検記録の虚偽記載が常態化していた東京電力・福島第二原発3、4号機などを、国際的にも「運転管理が高く評価される」(『原子力安全白書』99年版)と絶賛。ところが、原発を調査した国際原子力機関(IAEA)の運転管理調査チーム(OSART)からは、運転管理上49項目もの問題点を指摘されていたことが六日までにわかりました。米国の原子力専門週刊誌が初めて同調査チームの指摘を紹介し、明るみにでました。

 同調査は、政府の要請にもとづいて、専門家が原発の運転管理などを調査するもので、1988年10月の関西電力・高浜原発3、4号機を皮切りに、炉心隔壁(シュラウド)の損傷隠ぺい問題が発覚した東京電力・福島第二原発3、4号機(九二年)、中部電力・浜岡原発3、4号機(九五年)の計六原発が評価を受けました。

 原子力安全委員会は「調査結果によれば、我が国の発電所の運転管理が高く評価されるとともに、今後の運転管理による安全性の一層の向上に向けていくつかの提案がなされた」と、安全性を強調しましたが、最新の『ニュークレオニクス・ウィーク』(9月26日号)は、IAEAのOSARTが福島第二原発3、4号機と浜岡原発3、4号機の具体的な評価結果を二ページ見開きで公表しました。

 記録保存条件の不適格はじめ、安全監視員の訓練不足など、運転管理上の「不足」「不適切」「貧弱」「欠落」とされた問題点が、福島第二原発で、勧告(R)28件、指示(S)21件にのぼり、浜岡原発も計39件もの問題点が指摘されました。