福島第一原発4号機
自主点検に地元立ち会い
原子炉の炉心隔壁(シュラウド)のひび割れの兆候などを国に報告しないままに運転していた東京電力福島第一原発(福島県双葉町、大熊町)4号機で、シュラウドの自主点検が24日、始まりました。経済産業省原子力安全・保安院の検査官のほか、県や地元町職員が立ち会う異例の監視態勢が取られました。
一連のトラブル発覚後、東電がシュラウドを自主点検するのは初めてです。地元自治体の立ち会いは東電との安全協定に基づいて行われました。
水中カメラを使ってシュラウド壁内部のひびの有無や劣化状況をチェックするほか、超音波による探傷検査も実施します。保安院からは同原発保安検査官事務所の渕上善弘所長らが立ち会いました。保安院の検査官は点検終了まで立ち会います。同原発4号機では、シュラウドのひび割れの兆候を国に報告しなかった疑いのほか、中性子を計測する炉心モニターハウジングにひびがあるのに「異常なし」と国に虚偽報告した疑いが持たれています。
同日午前11時45分から福島第二原発(福島県富岡町、楢葉町)2号機でもシュラウドの自主点検が始まり、保安院の検査官二人が現場を監視しました。
電力会社のデータ隠し
再発防止策案
保安院が提出
電力会社の原発検査データ隠しで、再発防止策を検討する経済産業相の諮問機関、総合資源エネルギー調査会の小委員会(委員長・近藤駿介東大教授)の第二回会合が24日午後開かれ、経産省原子力安全・保安院が再発防止策案を提出しました。
再発防止策案では(1)安全確保の一義的な責任は事業者にあることをはっきりさせ、自主点検を明確に位置づける(2)事業者に実効性ある品質保証体制の整備や運用を求め、国が監査する(3)組織的な不正には厳罰で臨む(4)年月を経た設備の基準を整備するとともに、技術基準とその運用からできる限りあいまいさを排除する―ことなどを求めています。
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